2015 ベイエリア派遣リポートVol.3
ついにベイエリア派遣研修最終日を迎えました。本当にあっと言う間ですねー。
日中は訪問活動、夜はサービス構築ワークの繰り返しで、毎日数時間だけの睡眠が続いているにも関わらず、アドレナリンが出まくる特殊な環境に置かれたfrogs生たちは、疲れ知らずで日々成長し続けています。
前回のリポートは4日目まででしたので、5日目以降のプログラムをご紹介したいと思います。
5日目は、Plug and Play Tech Center で、終日様々なセッションです。
まずは、海外で爆発的にヒットしているウェアラブルデバイス Fitbit のシニアアドバイザー熊谷芳太郎さんとのセッション。熊谷さんは7つのスタートアップに関わり、そのうち5つのEXITに成功しているすごい人。
終了後、時間が押しているにも関わらず質問攻めのfrogs生たち。
午前中のセッションが終わった後は、Serend社の代表で沖縄県の北米駐在員でもあり、Ryukyufrogsサポーターでもある大木さんからPlug and Play Tech Center 内を案内いただきました。
その後はランチタイムに入るわけですが、これが普通のランチタイムではないんですね。
まずは施設の2Fにあるカフェで、いろいろなメニューから料理をオーダーします。テラス席はこんな感じでとてもいい雰囲気。
でも、そこはfrogs。 せっかくスタートアップをするために世界中から人が集まっている施設なのですから、いろいろ吸収したい気持ちが抑えられないわけで、自分たちだけで集まって食べるなんてことはしません。
見知らぬ海外の方へ声掛けし、一緒のテーブルでランチしてください!と申し込みます。
断られても次のテーブルへ臆することなく交渉します。ひとつのテーブルで話が終わると、次のテーブルへと、次々に接触を試みるわけですね。
皆、どうするかなーと何気なく様子見していましたが、想像以上に積極的で、テーブル毎にとっても盛り上がっているし、次々に攻めていくfrogs生たちのたくましさに、私も微笑ましい気持ちになりました。
午後のセッションは、Eversnap CTOのDavide Pludaさんと。
結果として30分時間オーバーとなってしまいましたが、自分たちのサービスを英語でプレゼンしてフィードバックをいただきました。
最後は記念撮影!
大木さん、一日コーディネイトいただきありがとうございました!
6日目、今回2度目のサンフランシスコ。
午前中は、3年連続受け入れていただいている btrax のBrandonさんとのセッション。
相変わらずフランクな感じで、ストレートなトークがfrogs生のハートに刺さりまくり。
ここでも時間が押しているにも関わらず、急きょ英語でサービスプレゼンのフィードバックをいただけることに!
今年のfrogsは押しがあるので、滞在時間延長が多すぎです。ご迷惑にならないかヒヤヒヤでもあるのですが、その積極性がうれしいですね!
Brandonさん、btraxの皆さん、ありがとうございました!
午後は、今年初の訪問となる flux の 古賀健太さんとのセッションです。
Kentaさんは、灘高校からハーバード大学を蹴ってイェール大学へ進学したという経歴の持ち主。コンピューターサイエンスとデザインを専攻し、現在はプロダクトデザイナーとして活躍されています。さらに日本の教育に疑問をもち、GAKKO という取り組みを4期に渡り継続されている強いパッションをお持ちの方です。
もの静かな口調の中にも信念や哲学を感じるトークに全員が引き込まれていきます。
午前中のBrandonさんからは、「プログラミングは未来自動化されて、人間が機械の言語で機械を動かすのではなく、機械が人間の言語で動かせて、誰もがプログラミングできる時代になる」という話がありましたが、Kentaさんからも、「人が学ぶのは生身の人間関係の中から。これはテクノロジーが発展しても、そこは普遍のもの。テクノロジーと人間の境界線をコーディネイトするのがプロダクトデザイナー」という話があり、情報工学やデザインを学校で学んでいるfrogs生たちは、とっても考えさせられる一日になったようです。
きっと沖縄に戻った後、学校の授業じゃ物足らなくなるでしょうね。。。
Kentaさん、ありがとうございました!
その日の夜は、frogs初企画。現地の方々をバーベキューパーティにご招待して交流を持つ、というもの。
さらに昨年6期frogsの時にお世話になった Kaanさんもこのためだけに合流していただき、7期frogs生たちと楽しい時間を過ごしました。
機材や具材購入から、何から何までサポートいただいた Justskill の山谷さん、ありがとうございました!
7日目は土曜日なので、午前中ワークショップに参加してきました。
The Tech Museum of Innovation で開催されている ベネッセ主催のCode and Play ワークショップです。
スクラッチでスマートフォンに様々な楽器を作成し、音を奏でるというワークショップです。 frogs生でも情報工学専攻している人には、ちょっと退屈だったかもしれませんが、文系frogs生は、とまどいながらも音出しを楽しんでいました。
こちらは違うワークショップですが、週末なので子ども向けのワークショップが館内のあちこちで開催されています。
情報産業を推進する沖縄県でも、子どもたちを対象にしたTech Museumのような施設があるといいんですけどねー。
その日の午後は、ちょっと系統が違う方に訪問。 今年からRyukyufrogsサポーターになっていただいた吉田弁護士です。
Squire Patton Boggs法律事務所という世界の大手弁護士事務所の中でも5本の指に入る大きな組織。 アメリカと日本の歴史背景、差別社会や文化の違いなど、通常のfrogs研修では得られないインプットをいただくことができました。弁護士というと難しい話で眠くなりそうなイメージありますが、吉田さんは、完全に逆のタイプ。正義感や社会に対する想いをストレートに表現し、frogs生と双方向でディスカッションする熱い方です(笑
自分のアイデンティティなどについて、若いfrogs生たちがマジマジと考えることはほとんど無いですが、この時ばかりは相当刺激を受けたようで、移動のUberの中で、重く重要なテーマを熱く皆で語り合っていました。
8日目は、日曜日。
午前中は、恒例の Computer History Museum 施設見学です。
超ハードな日々のスキマで、ほっと一息って感じかなー。楽しい時間を過ごしました。
日曜午後はフリータイムにしていたのですが、月曜日のプレゼンに備え、誰もがワークをやりたいということで、ホテルに缶詰。とても頑張っている7期生たちに、少し息抜きや観光なども連れていってあげたかったのですが、ベイエリア研修を各自が達成感味わうためには、ホテル缶詰もやむを得ないことかなと思いながら、frogs生を見守るのでした、、、
そして訪問活動最後の9日目。
今回3回目のサンフランシスコに出発です。 7期目にして初の日本領事館への訪問です。
午後はWiL社へ移動ですが、その前に少しだけサンフランシスコの風を感じてもらおうとバスで街を流しました。
FISHERMAN’S WHARFへも少しだけ降りて歩いてみました。
ここ数日間で大人びたfrogs生たちも、やはりこういう時はきゃっきゃとはしゃぐティーンエイジャーになるんですねー。微笑ましくなりました。
午後は、滞在中最後のセッション。総仕上げですね。
今回2度目のWiL社への訪問です。
ここでは、最終日にふさわしく、めったにお目にかかれない方々からお話いただきました。
ですが、ブログで公開できない方もいてご紹介できないのが残念ではありますが、刺激的なトークを繰り広げていただき、frogs生のサービスへ的確なフィードバックもいただくことができました。
セッションの締めは、WiL 共同代表CEOの伊佐山さん。
経産省から委託を受け、frogs5期生のOBも参加している『始動 Next Innovator』を運営していたりと、今や、日本を動かしていると言っても過言ではないWiL社のCEO。
ストイックに成果を求め続ける伊佐山さんだからこそ、説得力のある話がてんこもりでした。一例を挙げると…
1.明確な意思決定をしないから、失敗しない。
1.明確な目標設定がないから、失敗しない。
1. できることしかやっていないから失敗しない。
大きな失敗が無く無難に生きているタイプは、自分の能力以上のことに挑戦していない証拠。 例えば、学校の先生に言われて、偏差値で安全圏の大学しか受けないという姿勢。どんなに無理だと思っても果敢にチャレンジしているか否かが大事。
成功は「予期しない偶然」により80%決まる。
偶然を運命に変える人、偶然が通り過ぎる人、その人の心構え次第。
ま、ほんの一例ですが、frogsにはビンビン来る内容でした。特別ゲストからの話が終わると、今度はfrogs生のピッチタイム。 このベイエリア研修の集大成ということもあり、frogsメンバーも少し緊張気味。
WiLの琴さん、セカイラボの立入さん、南さんの3名が審査員として、真剣なアドバイスやQ&Aをしていただきました。frogs生、恵まれているよなー。
ピッチが終わると、テーブルを囲んで夕食(うれしい和風弁当!)を食べながら、さらに深くディスカッションが続きます。
当然、弁当食べ終わっても話が終わることはなく、何度も席替えしながら、ディスカッションが延々に続きます。
ぜいたくすぎるぜ、frogs。
滞在最後のセッションが全て終了し、記念撮影!
そして、密度濃くアドレナリン出まくりの10日間に及ぶベイエリア派遣研修が、アッという間に終わりを告げました。
10日目の朝。後ろ髪を引かれながらサンノゼ空港に向かいます。
毎度思うことですが、もっと協賛金が集まれば、滞在を10日間から2週間、3週間と拡大していきたいですね。気づきを得て、思考や言動が習慣化されるまで変化成長を遂げるプログラムにしたいですからね。
これから帰途につくわけですが、ここから個々の心構えや強い意思が大事になります。 沖縄に戻ると、いつもの家と学校の往復の生活に戻り、会話も思考も価値観も従前の環境が一気に襲いかかってきます。ベイエリア研修で得た気づきや価値観を沖縄でアクションとして継続しなければ意味がありません。
12月に開催するRyukyufrogs Leap Dayで、7期frogs生たちが、どんな飛躍を遂げるのか楽しみです。県民の皆さん、期待していてください!
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