さくらインターネットを好きになってもらう人を増やす〜琉球frogs15期協賛企業インタビュー〜
2023.11.02
インタビュー・ライター:嘉数
今年で15年目という節目を迎えた琉球frogs。
琉球frogs15期の活動を支援してくださっている協賛企業さまの取り組みや、協賛に対する思いなどを多くの学生に知ってもらいたく、インタビューを行いました。
今回はさくらインターネット株式会社の島袋さんのインタビュー記事です。
さくらインターネット株式会社
スタートアップ推進室
SAKURA innobase Okinawa コミュニティマネージャー
島袋 瑞樹 さん
女性が1人で自立するという選択肢を広げるためにITエンジニアを目指した
ーーまず初めに島袋さんの自己紹介をお願いします。
はい。私は、那覇市出身で、学生時代は沖縄工業高等専門学校(以下、高専)のメディア情報工学科に進学していました。高専を卒業するまでの5年間で、起業家甲子園や、高専プログラミングコンテスト、パソコン甲子園など、ITの技術を使ってアプリを作ったり、技術を元に起業に進んでいけるような大会などに挑戦していました。
卒業後は沖縄から飛び出し、ニュースサイトのエンジニアを経験し、さくらインターネットに中途で入り、セールスエンジニアという職種に就きました。セールスエンジニアは、さくらインターネットのクラウドを販売する部署で、私は技術的な部分でお客様のサポートをしていました。
その後、コロナ禍のタイミングでリモートワークになったので沖縄にUターンしました。ちょうどその時期に弊社の沖縄拠点ができるということになり、沖縄拠点のコミュニティマネージャーをやってみないかというお話をいただき、現在に至ります。
ーー学生時代から多くのコンテストに出場していた島袋さんが、さくらインターネット様で働きたいと思った理由はなんでしょうか?
学生時代に出場した起業家甲子園で、私はさくらインターネット賞を受賞しました。さらに、弊社の社長が舞鶴工業高等専門学校の出身であることから、高専生の間ではさくらインターネットは非常に有名な会社なんです。このような背景から、私は元々さくらインターネットに対して良い印象を持っていましたし、実際に学生時代に社長とお会いした際、その好感度がさらに高まりました。
また、キャリアアップを考えていた頃、弊社の採用情報でセールスエンジニアの募集があったんです。その時、プログラミングだけでなく、サービスの販売も行う職種に興味があり、ちょうど挑戦してみたかったので、応募しました。
ーーそもそも島袋さんが高専に進学したきっかけがあれば教えてください。
そうですね。沖縄って母子家庭が多いですよね。実は私も母子家庭で育っており、学生時代に女性が活躍したり、女性が1人で自立するという選択肢があまり想像ができなかったんです。
自立するための選択肢として資格を使って働く道も考えていましたが、私の家にはパソコンがあったこともあり、ITにすごく興味があったので、沖縄高専に進学したらエンジニアという道で手に職をつけて自立できるんじゃないかと思い、ITエンジニアを目指してみようかと思い始めました。
実際、高専で学んだクラウドやネットワークの知識を活かして仕事をしているので、学生時代に学べたことはすごく大きかったのかなと思っています。
さくらインターネットを好きになってもらう人を増やす
ーー現在の業務内容を詳しく教えてください。
前の部署だったセールスエンジニアでは、主にクラウドの使い方や、構成をお客様と一緒に考えていくということをやっていて、特にお客様が弊社のクラウドを使いこなすための勉強会などを実施していました。
現在のさくらイノーベース沖縄のコミュニティマネージャー業務では、施設運営はもちろんですが、スタートアップイベントへの登壇や、イノーベースを使った主催イベントの運営なども行なっております。
innobase(イノーベース)とは?
innovation(イノベーション) × base(基地)を意味する造語です。 「イノー」は沖縄の方言でサンゴ礁に囲まれたおだやかな海、礁池のことを指します。おだやかな海で生物が育つように、本拠点から沖縄発信のDX人材や、デジタルイノベーションの創出をしていきたいと考えています。
ーさくらインターネット SAKURA innobase Okinawa ホームページより
ーー元々エンジニアとして入社されていますが、エンジニアとコミュニティマネージャーの大きな違いはありますか。
軸は変わっていないと思います。弊社のファンを増やすとか、 弊社のサービスを使ってみてよかったと思う人を増やすとか、さくらインターネットを好きになってもらう人を増やすという部分ではコミュニティマネージャーも、セールスエンジニアも、変わらない仕事だと思っています。
ーー次に働き方について聞きたいのですが、さくらインターネット様のホームページなどを拝見して、働きやすい環境を非常に整えている印象を受けましたが、実際はどうでしょうか?
そうですね。社長がエンジニアだったということが、働きやすい環境づくりに大きく寄与しているのかなと思っています。
実際、私もコロナ禍の時期に沖縄に帰りたいなと思ったタイミングがありました。当時、北海道、大阪、東京など、さまざまな場所に散らばって働いている方々がいましたが、沖縄だけまだいなかったんですね。他の地域でできるなら沖縄でもできるだろうと思い、相談したら、「できます」と柔軟に対応していただきました。
弊社の社訓が『「やりたいこと」を「できる」に変える』なんですが、本当にその通りで、一人ひとりの働き方や働きやすい環境づくりにもこの社訓が繋がっているんじゃないかと思っています。
現在も沖縄拠点には5名のスタッフがいて、私ともう1人の総務は週2回ほどオフィスに出勤しますが、その他の3名はエンジニアなのでほぼほぼ出社せずにお仕事をしています。
さくらインターネット様の働く環境の詳しい内容についてはこちらから
エンジニア、起業、スタートアップ界隈で私自身がロールモデルになれるように
ーーこれまでの業務で印象に残っていることや達成感を味わったことがあれば教えてください。
さくらイノーベース沖縄のオープニングイベントですね。当日は約140名の方にお越しいただいて、沖縄県内外から年齢層も立場も幅広い方々に来ていただきました。様々な方が交流している姿を見て、沖縄からもっと色々なことに挑戦できると思えた1日でした。
ーー私も参加させていただきましたが、熱気が凄かったですよね。イベント当日に、島袋さんや田中社長のお話しを聞いてワクワクしました。次の質問ですが、島袋さんが今後仕事を通して、こういう社会を作っていきたいとか、あるいはキャリア像があれば教えてください。
エンジニアやスタートアップ、起業界隈もそうですが、女性が少ないというのはすごく悲しいポイントだと感じています。私も単純に仲間を増やしたいという思いがあるので、この界隈に女性が増加するような取り組みを行ったり、私自身がロールモデルになっていければ、一番いいんじゃないかなと思っています。
沖縄の起業を助ける人とか、クラウドの人とか、そういう分野の女性だったら島袋さんだよねという印象がつけれるような将来にしていけたらいいなと考えています。
ーーありがとうございます。それでは、最後に琉球frogsに選抜された学生に向けてメッセージをお願いします。
表に出るということがすごく大事だし、琉球frogsに挑戦してる時点で、自己成長につながっていると思うんですね。表に立つということを決めて、それをやり切った時点で、誰かに影響を与えてると思うので、引き続き頑張ってほしいなっていう風に思ってます。
ーーありがとうございました!
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