理系から総務人事へ:株式会社麻生で広げるキャリア〜琉球frogs16期協賛企業インタビュー〜
今年で16年目を迎えた琉球frogs。
琉球frogs16期の活動を支援してくださっている協賛企業さまの取り組みや協賛に対する思いなどを多くの学生に知ってもらいたく、インタビューを行いました
今回は株式会社麻生の末永太一さんのインタビュー記事です。
理系から総務人事へ〜株式会社麻生で広げるキャリア〜
ーー本日はインタビューをお受けいただき、ありがとうございます。早速ですが、自己紹介とこれまでの経歴について教えていただけますか?
はい、株式会社麻生の総務人事部に所属している末永太一と申します。私は福岡大学で学び、その後、同じ福岡大学の大学院に進学しました。その後、現在勤務している株式会社麻生に入社しました。
大学では理系の分野を専攻し、特にコンクリートについて学んでいました。しかし、現在の業務内容は大学で学んだこととは全く異なります。今は総務人事部で、人材管理や会社運営に関わる仕事をしています。
ーーありがとうございます。コンクリートのことを学んでいたということは、大学の同級生はゼネコンなどに就職する人が多そうですが、その中で末永さんが麻生へ入社したきっかけを教えてください。
そうですね。大学の同級生の多くはゼネコンやコンサルに就職していますが、自分は就職活動の中で、それらの道に進むのは違うかなと感じていました。
そんな中、研究室に麻生を含む建設系企業がいくつか説明会に来てくれたんです。そのとき、麻生の方々の話し方や雰囲気に惹かれ、「ここ、いいな」と直感的に思ったのを覚えています。
それまで麻生について詳しく知っていたわけではありませんが、興味が湧き、インターンに参加してみることにしました。
インターンでは建設系の業務を体験した中で、特に印象的だったのは、自分をただの「インターン生」としてではなく「一人の個人」として見てくれていることでした。
知識や経験を踏まえたうえで、必要な部分だけを説明してくれるなど、柔軟に対応してもらえたのも大きかったです。1週間のインターンを通して、「ここで働きたい」という思いが強まりました。
最終的に麻生だけを志望し、就職先が決定しました。今思い返すと、自分にとって重要なのは「人」で、麻生には一緒に働きたいと思える人がいたことが決め手です。入社後もその気持ちは変わらず、モチベーションも人によって大きく左右されると実感しています。
ーーもともと理系出身で、インターンでも建設系の業務を体験されていましたが、現在は総務人事部に所属されていますよね。どのような経緯で総務人事部に配属されたのですか?
もともと希望していた事業部が麻生グループの事業再編となったため、会社組織全体に関わる部署である「総務人事部」で幅広く経験を積んでもらおうという会社の判断になり、
また、自分自身も幅広い分野で経験を積むのも良いと感じていたので、今回の配属に至りました。
現在はその部署で業務を進めながら、会社全体をより深く理解するための経験を積んでいます。
ーー現在、総務人事部ではどのような業務に携わっているのか教えてください。
主に3つの大きな業務を担当しています。
1つ目は、麻生グループ内に設置されている自動販売機の管理です。グループ内には約150台の自販機があり、3年に1回程度、契約する会社が変わることがあるので、その契約や管理を行っています。
2つ目は、施設管理です。グループ内には寮や社宅があり、それらの維持管理も私たちの業務です。例えば、居住者が快適に過ごせるよう、業者と連携して施設を清掃・修繕するなどの対応を行っています。また、出向で県外に異動する際の社宅の手配や、帰任時の契約解除手続きなども担当しています。
3つ目は、企画プロジェクトに関する業務です。総務人事部では定型的な業務以外にも社員の福利厚生や快適な職場環境を整備する企画プロジェクトが立ち上がっています。
最近では、事業所の拡張計画に関する企画に携わっています。社員数増加に伴いオフィス内のスペースを効率的に活用する方法を検討しました。
これらの業務を通じて、1年目から幅広い経験を積んでいます。本当に多岐にわたる内容なので、日々新しいことに挑戦している実感があります。
尊敬する先輩から学ぶ、人を大切にする働き方
ーー現在のお仕事で感じるやりがいや、麻生グループで働く中で「ここが良かった」と思う点があれば教えてください。
一番の醍醐味は、人との関わりが多いことですね。もともと自分は人とのつながりを大事にしているタイプなので、総務人事部で働く中で、多様な人たちと関わる機会があるのはとても魅力的です。
たとえば、自販機の管理ではベンダーさんとやり取りをしますが、ゼネコンに行っていたら関わることのなかった業種の方々です。
また、グループ会社には病院やさまざまな施設があり、そこで働く人たちともやり取りがあります。施設管理では職人さんやコンサルタントの方とも関わる機会があり、本当に幅広い人たちと接することができます。
それぞれの視点や考え方が違うので、新しい発見が多く、自分の視野も広がります。そういう違いを知るのが好きで、「確かにその見方もあるな」と感じる瞬間が一番面白いですね。
そして、社内の人間関係がとても良いところも魅力です。先ほども伝えたように入社を決めた理由も「人」で、実際に働いてみてもその印象は変わりません。
同期や先輩も「うちの会社は本当に人がいい」とよく言っていますし、自分もそれには同感です。そこがこの会社の一番の良さだと思いますね。
ーー末永さんが尊敬している、もしくはロールモデルとしている先輩がいれば教えてください。また、その先輩のどのような点を尊敬しているのかもお聞きしたいです。
先輩と言うとおこがましいかもしれませんが、まず、元々希望していた部署の部長さんが、最初に「この人と働きたい」と思った方です。
その部長さんはとにかく優しくて、自分の考えや行動をしっかり見てくれていると感じました。それが大きな安心感につながりました。まだ直接一緒に仕事をしたことはないのですが、それでも直感的に「この人と仕事をしてみたい」と思ったのが印象的です。
今は関わることは少ないですが、もう一人尊敬しているのが総務人事部副部長の佐藤さんです。総務人事部で働きたいと思うきっかけを与えてくれた方でもあります。
佐藤さんのすごいところは、説明が非常に上手な点です。自分たちの知らないことや見えていない部分を、自分たちのレベルに合わせて分かりやすく言葉にしてくれるんです。
おそらくもっと高いレベルのことを考えているはずですが、それを丁寧に噛み砕いて伝えてくれる能力がすごいと感じています。自分の中では、この2人が特に尊敬している先輩です。
九州・沖縄から日本を盛り上げる
ーーLEAP DAY 2024では今回Arch to Hoopに関する取材をしておりますが、Arch to Hoopと麻生グループの関わりについて教えてください。
麻生グループとして、特に会長がよくおっしゃるのが「九州から日本を盛り上げる」というビジョンです。その中で、九州・沖縄が抱える社会課題、特に子どもの貧困問題に取り組むことは重要な使命だと考えています。
麻生グループとArch to Hoopとの詳細な関わりに関しては下記のサイトを参考にしてください。
普段の業務では、子どもたちとの接点は少ないのでArch to Hoopを通じて、沖縄の子どもたちと関わる機会を得て、そこで学んだことをグループ会社や部署にも広めることができる貴重な取り組みだと思っています。この活動を通じて、地域の教育や人材育成の底上げに貢献しているとも感じています。
Arch to Hoopに関わったのは、私自身、もともとバスケットボールをしていたことがきっかけです。Arch to Hoopで関わった子どもたちは非常にアクティブで、自分たちの意見を積極的に出す姿勢を見せてくれます。その姿は、これまで接してきた学生たち以上に印象的で、新たな学びを与えてくれています。
ーー実際にこのプロジェクトで末永さんはどのような役割を担っているのでしょうか?
具体的には、イベントの企画や運営を担当しています。その過程で、多くの人から意見の出し方や業務の進め方を学ぶ機会がありました。
たとえば、社外の多様な人々と関わりながら、新しい視点を得られることが非常に面白く、やりがいを感じています。
結局、私の仕事の終着点は「人と関わること」だと思っています。自分が子どもたちに教えることもありますが、それ以上に多くのことを教わると感じています。これからも彼らとの関わりを通じて、さらに学びを深めていきたいと思っています。
ーー今後、株式会社麻生の総務人事部として、そしてArch to Hoopとの関わりを通じて、どのような未来を作っていきたいと考えていますか?
やっぱり自分が目指したいのは「人を知る」ということです。自分もArch to Hoopに関わる中で、沖縄の子どもの貧困問題を初めて知りました。
貧困率が高いという現実も、プロジェクトを通じてArch to Hoopさんから教えてもらったことです。こうした社会課題について、自分が関わらなければ知らなかったことを、もっと多くの人に知ってほしいと感じています。
ただ、目の前の仕事だけに集中していれば満足、という人もいると思います。それ自体は否定しませんが、そこにプラスアルファで「当事者意識」を持つことが大事だと思います。
貧困問題についても、何か特別な支援をする必要があるわけではなく、「こういう現実があるんだ」と意識するだけで良い。少しでもその事実を知ることで、相手との接し方や考え方が変わり、社会全体に良い影響を与えられるのではないかと思います。
また自分の最終的な目標には、自分の仕事や日常生活を「楽しく過ごすこと」が根底にあります。楽しく働き、楽しく人と関わる。その姿勢が周りにも伝わることで、相手にも良い影響を与えられるはずです。
子どもたちとの関わりでも、貧困の現実を変えることは難しいかもしれませんが、一緒に過ごす中で新しい視点や考え方を共有できれば良いなと思います。逆に、自分も彼らから学び、楽しいことを見つけたい。そういった相互の関わりが、自分にとっての理想の未来に繋がると考えています。
ーー末永さん、貴重なお話をありがとうございました!
琉球frogs16期による最終成果報告会を実施します!
当日は5組のチームが社会課題を解決するビジネスプランを発表予定です。
学生たちの本気の挑戦をぜひみにきてください🔥
参加申込は上記バナーより!
【琉球frogs LEAP DAY(最終成果報告会)】
場所:沖縄県立図書館(オンライン配信もあります)
日時:11月29日(金)13:00〜17:30
参加費:無料
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